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    公開日:6/28/2023
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    【古いPC復活】Q4OS 4.12 Trinity (32bit):懐かしさと軽快さを兼ね備えたLinuxディストリビューション

     

    SDGsと騒がれながら、なぜパソコンはどんどん買い替えを迫られるのか?そんなことを日々考えています。挙句の果てにはWin11に対応するため、ちょっと古いパソコンは強制買い替えを迫られ「Windows10が最後っていったじゃん!」という叫びの記事もあります。

    ゴニョゴニョして無理やりWindows11を入れてもアップデートではじかれたりしてどうにもならず・・・さて、どうしたものかと思っている人も少なくないでしょう。(最近まで、ゴニョゴニョしたPCがネットで売られていたというのも驚きです)

    と、いうことで昔から「非力なPCの再利用」に定評のあるLinuxを入れたらどうなるかをBingAIに情報を作ってもらって検証していきます。

    もちろん、親や知り合いから古いパソコンをもらって「なんとかして使えるようにしたい」という人にもおすすめです。

    今回、僕がLinuxをいれるPCはWindowsViataが入っていたビジネス向けPC「ThinkCenter」です。

    詳しいデータシートがなかったので、オークションに出品されている同機種のデータを載せておきます。

    メーカーLenovo
    形名ThinkCentre M57 6072-AP7
    CPUCore2Duo 2.2GHz(デュアルコア)
    メモリ6G(32bitなので認識するのは4G)
    ハードディスク改装して256G
    ドライブDVDマルチライブ
    フロッピードライブなし
    LAN1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T、Wake on LAN対応
    WLANUSBのワイヤレスアダプタを搭載
    USBUSB2.0×8(前面×2、背面×6)
    インターフェイスパラレルポートx1
    シリアルポートx1
    USB×8ポート(USB2.0/前面:2 背面:6)
    モニタ出力 ミニD-sub 15ピンx1
    ビデオカードでHDMIに対応させてます
    LAN×1
    eSATA x1
    マイク x1 / ヘッドホン x1(前面)
    マイク x1/ サウンドIN/OUT x1(背面)

    2009年に中古で購入したときがWindowsVistaBusiness搭載。そのあとWindows7Pro(じ自分で初めて買ったOS)→Windows10proと来ましたが、今回のWindows11でついに対象外に。
    元々Core2Duoという非力構成なので仕方ないとはいえ、捨てるのも忍びなく、しかもフリーランスになったときに使っていたパソコンなので思い入れもあります。

    既にLinuxのDebianも入っていますが今ひとつ動きが遅いのでとり軽量なLinuxをいれてみることにします。

    では、BingAIに聞いてみます。

    32bitのPCにおすすめのLinuxを教えて

    Linuxというと、最新の技術やデザインを追求したものが多いですが、中には古き良き時代の雰囲気を残したものもあります。その一つがQ4OS 3.14 Trinity (32bit)です。この記事では、Q4OS 3.14 Trinity (32bit)の特徴やインストール方法、日本語入力やAndroidアプリの動作などについて紹介します。あなたもWindows XPの頃の思い出に浸りながら、Linuxの世界を楽しんでみませんか?

    Q4OS 3.14 Trinity (32bit)とは

    Q4OS 3.14 Trinity (32bit)は、ドイツ発の軽量なLinuxディストリビューションです。Debianベースであり、パッケージ管理システムはaptを採用しています。  

    デスクトップ環境はTrinityというもので、KDE 3.5の系統です。KDE 3.5というと、2000年代初頭に多くの人が使っていたWindows XPとかWindows7に近い感じのデザインです。そのため、Windows XPやWindows7を使ったことがある人にとっては親しみやすくわかりやすいインターフェースです。  

    もちろん、Windows XPと同じようにブルースクリーンやウイルスに悩まされることはありません。 Linuxならではの安定性やセキュリティを享受できます。

    Q4OS 3.14 Trinity (32bit)の特徴

    Q4OS 3.14 Trinity (32bit)の特徴は、以下のようなものがあります。

    最小システム要件が低い
    CPUは300MHz、メモリは128MB、ディスク容量は3GBで動作します。 これなら、眠っている古いPCでも蘇らせることができます。 

    Windows XPやWindows 7に似た見た目にできる
    Q4OSのインストール後に、WindowsXPやWindows7のスタイルを選択できます。慣れている操作感でLinuxを使うことができます。 

    ソフトウェアセンターが使いやすい
    Linuxで最初に困るのがソフトウェアのインストールです。初心者の多くがここで挫折をします。でも大丈夫!Q4OSには、SynapticやDiscoverといったパッケージマネージャや、Q4OS Software Centerという独自のソフトウェアインストーラがあります。
    これは、カテゴリや人気度でソフトウェアを検索したり、一括でインストールしたりできます。欲しいソフトウェアを簡単に見つけて使うことができますね。 

    ChromiumやThunderbirdなどの主要なソフトウェアがプリインストールされている
    Q4OSには、ChromiumやThunderbirdといった主要なソフトウェアが最初からインストールされています。また、LibreOfficeやAmarokなどのソフトウェアも簡単にインストールできます。 普段使っているソフトウェアをそのままLinuxで使うことができます。 

    Q4OS 4.12 Trinity (32bit)のインストール方法

    では本題です!Q4OS 4.12 Trinity (32bit)をインストールする方法を紹介します。有名なものだと下のようなものがあります。

    USBメモリからライブブートする
    Q4OS 3.14 Trinity (32bit)のISOイメージファイルをダウンロードして、USBメモリに書き込みます。 そこから起動すればPCに何もインストールせずにLinuxを試すことができます。 

    Windowsから直接インストールする
    Q4OS 4.12 Trinity (32bit)のインストーラーをダウンロードして、Windowsから実行します。 これならPCにWindowsとLinuxを共存させることができます。 

    Q4OS - https://q4os.org/

    さてここで問題です。USBブートがないPCはどうすれば良いのか?答えは簡単。CDにISOイメージを焼いて使います。古いパソコンはそもそもUSBブートできないことが多いので、CDに焼く方法の方が一般的です。

    と、テキストで見てもわからないので、実際のスクリンショットをみて流れを見てみましょう。

    さっそく、Q4OSの公式サイト(https://q4os.org/)からデータをダウンロードしてきましょう。

    公式サイトから必要なファイルをダウンロード

    サイトに入ったらDownLoadsに進みます。ここで最初の難関。何を選べばいいかわからない問題が発生します。

    バージョンはこの記事を読んで実行するタイミングで変わります。ちなみにこの記事を書いているときは4.12でした。BingAIに聞いたときにはQ4OS 3.14だったので少し情報が古いようです。せっかくなので、ここからQ4OS 4.12 Trinity (32bit)で進めていきます。

    先にダウンロードしたいファイルをチェックしておきましょう。見つけたいのは

    というリンクテキストです。32bitCPUはi386、64bitCPUはx64を選びます。

    手順は下のとおりです。


    ダウンロードが終わるまでの間にCD-RかCD-RWを準備しておきましょう。
    時々、ダウンロード中にファイルが壊れたりして焼き直しすることがあるので、個人的にはCD-RWをおすすめしています。ただ、焼き上がりはとても遅いです。

    最近はCDドライブがないパソコンも増えてきましたよね。特にノートパソコン。光学ドライブレスが当たり前になったのか?というくらい搭載していません。

    たしかに、年に数回しか使わないので「なくてもいいよね?」と言われればそのとおりなんですが、一家に一台は光学ドライブ付きのPCがあると良いんじゃないかな?とは思います。

    Q4OS 4.12 Trinity (32bit)を焼く

    ダウンロードが終わったらいよいよ焼き作業です。パソコンに入っているライ手ティングソフト(NeroとかPower系とか)でダウンロードしたisoファイルをCDに焼いていきます。
    フリーのライティングソフトもあるので、そちらを使ってもOKです。


    ISOファイルを焼くというのも最近やらなくなりました。ネットワークに保存しておけば家の中はもちろん、外からでもアクセスできる時代ですからね。音楽だってスマホ経由で再生できるし、時代が変わったなぁと思う時間です。

    ちなみにCD-RWに焼くと大体20分かかります。CD-Rに比べるとスピードがでません。焼きあがったらついにインストールです。

    ブートメニューを出す

    電源を入れたらF12(機種によってはF2だったりデリートだったち)を押してブートメニューを表示します。
    CDを入れて、CDドライブを選びます。
     
     
    ちなみにここからはキーボードで操作していきます。矢印とEnterで進めましょう。
     

    Q4OS 4.12 Trinity (32bit)をインストールしていく

    1-インストールオプション(InstallOptions)はClassicInstall


    2-言語(select a language)は日本語

     
    3-場所の選択は日本

    4-キーボードの選択は日本語

    5-ユーザーネームとパスワードを決めて入力。本名→アカウント名→パスワードの順で聞かれます。
      
    6-パーティションはガイドーディスク全体を使うで進めます。セキュリティを高めたいときには暗号化LVMをセットアップで進めましょう

     
     
    7-HDDを選ぶ画面が出てきます。OSをインストールしたいドライブを選びます。


     
    8-こんな感じでパーティションを作るよと言われるのでパーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込みを選びます。


    9-やっちゃうよ?と聞かれるので「はい」を選びます。ここまできてやっと書き込み開始です。

    ここまでマウスを使わずすべてキーボード操作なので、マウス操作に慣れている人は少し迷うかもしれません。基本は矢印キーとEnterで進めます。

    10インストール開始です。少し時間がかかります。ゲージが100%になるのをまちましょう。
     
    さて、ここからが少し大変で、パソコンを使えるようにするにはドライバが必要です。マウスを使えるようにするドライバとかグラフィックボードを使えるようにするドライバとはLANやWLANのドライバです。

    OSが入っているパソコンを買ってくれば既にドライバも入っているのでそのまま使うことができますが、Linuxをいれるとそのドライバが使えずに、最初からセットアップしないとなりません。

    オンボード(元々搭載されている)であればまだしも、あとから付けたグラフィックボードやUSBカードなどあると、正常に起動しなかったり起動しても画面が映らなかったりすることが普通にあります。

    Linuxの種類によっては「全然大丈夫!最初から対応するぜ」というのもあるんですが「ごめん。無理」というのもあり、ここで挫折する人も結構います。.

    さてしばらく待っているとインストール完了の画面になり「続ける」で再起動がはじまります。

    そして・・・
     

    来ました!ログイン画面。解像度も良い感じです。

    次にWi-Fiはどうする?と聞いて来ます。
     
    USBの無線子機を差してはいるんですが、このまま動くのでしょうか?とりあえず、家のWi-Fiを選んでおきます。
     
    ここでNextをクリックすれパスワードの設定にいけるのですが「Save」を押してことにより、ネットにつながらないループに突入することになります。
     
    次にLanguageのセットアップです。YESで進めます。
     
     
    続いてDesktopProfilerをどうにかするみたいなメッセージがでますが、OKしかないのでこのまま進みます。
     
    そして・・・はい!文字化けました!


     
    多分、Languageのところでビックリマークが出ていたしなぁ。
     
    このあと、3時間格闘することになりました。

    日本語が□で表示される現象をどうにかする

    文字が化けて□になることを豆腐化というみたいです。

    調べてみたところ、fonts-vlgothicを入れないとダメみたいで、そのためにはパッケージマネージャーのSynapticが必要で、そのためにはデスクトッププロファイラの設定が必要と足りないものが続々出てきます。

    そしてそれを入れるためにはネットワークにつなげないとならないのでWi-Fiの設定を進めます。

    Wi-FIにつなげる

    デスクトップ右下の歯車を右クリック

    文字化けしていると見えませんが、下から3番めをクリック。「接続の編集」ができます。




    すでに接続するアクセスポイントが表示されていたら上から2番めの「接続の編集」をクリック


    新しい接続は気にせず、次をクリック


    Wi-Fiのパスワード入直画面になります。入力できたら次。


    手動IPにはしないので次。


    自動接続にチェックを入れて「接続して保存」をクリック。これでWi-Fiの設定が完了です。

    デスクトッププロファイラを設定する

    デスクトップを何で表示するかを決めるようです。確かにLinuxっていろいろなデスクトップ環境があるんです。そのあたりかな?と思っています。

    とにかくプロファイラを設定していきましょう。

    左下のQ4OSボタンからinstallApplicationを開きます。


    DesktopProfilerを開きます。


    真ん中のThe Basic Q4OS...をクリックしてインストールをクリック。


    あとは指示に従って進めていけばOKです。

    Synapticをインストールする

    再び左下のQ4OSボタンからinstallApplicationを開きます。


    Synapticをダブルクリックでインストールができます。Linuxもこれだけインストールが楽だと便利ですね。

    このあたりでちょいちょい日本語が表示されるようになってきます。

    Synaptic経由でfonts-vlgothicを入れる

    installApplicationのSynapticを開きます。


    パスワードを入力して

    Synapticが出てきたら検索ボックスに「fonts-vlgothic」を入力して検索します


    一覧から「fonts-vlgothic」を選んでダブルクリック→マークする。

    最後に適用をクリックしてダウンロード・インストールが完了します。

     

    最後に再起動すれば文字がピシッと日本語になります。

    Q4OS 4.12 Trinity (32bit)で日本語入力する方法

    さて、BingAIによると

    「Q4OS 4.12 Trinity (32bit)で日本語入力するには、Fcitxというソフトウェアをインストールする必要があります。 Fcitxとは、Linux上で様々な言語の入力を可能にするソフトウェアです。 Fcitxをインストールする方法は、以下のようなものがあります。(以下略)」と教えてくれますが、すでに動いているので設定だけでなんとかなります。

    1- 右下の文字を設定するっぽいアイコンを右クリック


    2-入力メソッドは「キーボード−日本語」と「Mozc」にします。

    3-グローバルオプションは「入力メソッドの切換」を全角半角のみにします。

    4-アドオンの設定です。「拡張オプションの表示」にチェックを入れて全てにチェックをいれたら「OK」をクリックです。


    これで日本語入力もできるようになりました!

    ここで一旦、Q4OS 4.12 Trinity (32bit)のまとめ

    Q4OS 4.12 Trinity (32bit)は、懐かしさと軽快さを兼ね備えたLinuxディストリビューションです。 

    Windows XPやWindows 7に似た見た目にできるので、Windowsユーザーにも馴染みやすいです。 

    また、古いPCでも快適に動作するので、再利用したいという方にもおすすめです。 

    あなたもWindows XPの頃の思い出に浸りながら、Linuxの世界を楽しんでみませんか?  

     

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