公開日:9/23/2019
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    突発性難聴になったら?治療にかかる費用や経過をまとめました

     

    突発性難聴という病気をご存知でしょうか?
    ある日突然、片方耳の音が聞こえなくなる病気です。
    原因はウィルス性とかストレスとか言われていますが、どうにも「これ!」というものは見つかっていないらしく、それであって、早く治療をしないと回復も難しくなるという困った症状。この記事では、突発性難聴になった時の「治療」とか「費用」を実体験を元にまとめてみました。

    ※この情報は、筆者の体験を元にまとめています。実際の治療方法などは個人の症状などでも異なりますので、ご注意下さい、

    突発性難聴とは!?

    厚生労働省のサイトに「突発性難聴」の情報がまとめられていますが、ここでも引用。抜粋してして紹介します、
    (症状)
    • 突然、左右の耳の一方(ごくまれに両方)の聞こえが悪くなる。
    • 特に働き盛りの40~60歳代に多い。ちなみにサイトの管理人は30代。
    • 前日は問題なかったのに、翌朝、音が聞こえにくい・電話の音が急に聞こえなくなる。
    • 聞こえにくさは人によって異なり、まったく聞こえなくなる人もいれば、高音だけが聞こえなくなる人もいる。
    • 聴力が改善したり、悪化したりを繰り返すといった症状の波はない。
    • 難聴の発生と前後して、耳閉感(耳が詰まった感じ)や耳鳴り、めまい、吐き気などを伴うケースも多いが、難聴やめまいが起こるのは1度だけ。
    (出典:e-ヘルスネット


    突発性難聴との付き合い方


    では、実際にどんな症状だったのか書きたいと思います。

    【1日目】 ¥0

    • 朝起きると、左耳が耳鳴りのため音が聞こえなくなる(耳鳴りがうるさい)
    • 耳鳴りは、チャンネルの合っていないFMラジオを耳元に置いている感じ
    • 若干の吐き気・頭痛(これは突発性難聴に関係するかは不明)
    • 確認のために、イヤホンで音楽を聞いてみても左側から音がしない

    音を感じ取って脳に伝える役割をしている有毛細胞が、なんらかの原因で傷つき、壊れてしまうことで起こります。有毛細胞に血液を送っている血管の血流障害や、ウイルス感染が原因であると考えられていますが、まだ明らかになっていません。
    ストレスや過労、睡眠不足などがあると起こりやすいことが知られています。また、糖尿病が影響しているともいわれています。この日は日曜日ということもあり、ネットで知らんべながら、次の日に病院に行くことを決意。

    【2日目】 ¥2460(初診料・点滴・処置・検査)

    • 地元の耳鼻咽喉科を受診
    • 問診
    • 聴力検査(標準純音聴力):ヘッドホンをつけて、音がしたらボタンを押す検査と、骨伝導で音を感じるかをみる検査
    • 点滴(生理食塩水・メチコバール・ATP・プレドニン)
    突発性難聴は、
    音を感じ取って脳に伝える役割をしている有毛細胞が、なんらかの原因で傷つき、壊れてしまうことで起こります。有毛細胞に血液を送っている血管の血流障害や、ウイルス感染が原因であると考えられていますが、まだ明らかになっていません。
    ストレスや過労、睡眠不足などがあると起こりやすいことが知られています。また、糖尿病が影響しているともいわれています。
     (出典:e-ヘルスネット
    が原因となっているので、炎症を抑えて、血流を良くする治療がメインになるらしく、受診の時に「入院」も進められましたが、「通院」を希望。翌日も点滴を受けることになります。
    症状(どれだけ聞こえないか)は人それぞれですが、今回の検査結果は、ほとんど聞こえないに近いという結果(重症の少し手前)。
    また、有毛細胞への悪影響を回避するために、塩分とアルコールを控えるように伝えられます。

     【3日目】 ¥710(再診・点滴)

    • 前日に引き続き点滴
    聞こえ方に、これといった変化はなし。

    【4日目午前】 ¥1300(再診・紹介状・検査)

    • 再度聴力検査(気導純音聴力)
    • 回復が見られないため、入院を前提に大きい病院へ紹介される
    この日のうちに地元の大きい病院を受診することになります。この時点では8日間くらいの入院になるとの説明を受けています。

    【4日目午後】 ¥3000(初診・検査・処方)+¥1206(薬)

    • 問診
    • 聴力検査(再び、聴力検査と耳の中の反響を確認する検査)
    診察前に、ストレスチェックのアンケート(最近、ストレスを感じたことがありますか?という内容)を受けます。
    治療方針としては、
    • 薬での治療
    • 通院での治療
    • 神経の確認のために翌日MRI検査を受けることになる
    となります。ネットや口コミでは一週間程度の入院と点滴治療がおすすめとされていますが、担当医が言うには「回復率にはあまり違いがない」ということで、安静にできるのであればということで、入院は回避しました。
    また、聴力は突発性難聴から1ヶ月程度で固定されるという情報もありますが、最近は3ヶ月くらいまで回復できるとのことです。実際に聞いてみないとわからないものです。
    薬は
    • アデホスコーワ顆粒:心臓を元気にする(血流改善)
    • メチコバール錠:末端神経障害の改善
    • ネキシウム:胃薬
    • プレドニン:ステロイド。5日間かけて少しずつ減らしていきます。(初回は12錠)

    【5日目】 \5700(MRI)

    頭部MRI撮影のために病院へ、この日はこれだけで帰宅。


  • 頭部MRI

  • ちなみに、MRIは磁力で内部を見るため、貴金属類は持ち込み禁止の検査です。(金属のテーブルや椅子ですら、機械の近くにあると引き寄せられるくらいの磁力!)
    ここからしばらく安静にしながら次の診察日を待ちます。

    【13日目】 ¥750(再診・処方箋・検査)+¥2390(薬)

    • 聴力検査(再び、聴力検査と耳の中の反響を確認する検査)
    • 診察
    この時点だは、あまり聴力は回復していませんが、耳鳴りに慣れてきたのか、当初よりは、まわりの音が聞きやすくなる。
    引き続き経過観察ということで、薬をもらって、次回の診療までの薬をもらいます。
    • アデホスコーワ顆粒:心臓を元気にする(血流改善)
    • メチコバール錠:末端神経障害の改善

    【61日目】 ¥750(再診・処方箋・検査)+¥540(画像診断)+¥1820(薬)

    突発性難聴から60日が経過しました。その前の【30日目】あたりから大きな音(電車の走行音)が分かるようになってきて、イヤホンで音楽を聞いても「なんとなく曲が分かる」ようになっています。
    • 聴力検査(再び、聴力検査と耳の中の反響を確認する検査)
    • 診察
    聴力検査では、低音域がほぼ標準に戻り、中音域が通常の半分より少し下。高音域が通常の1/4くらいの結果となりました、
    完全回復は難しいとの話を受けますが、さらに一ヶ月薬をのんで、どこまで回復するか・・・。
    今回も、薬をもらって、次回の診察まで経過を観察します。
    • アデホスコーワ顆粒:心臓を元気にする(血流改善)
    • メチコバール錠:末端神経障害の改善

    【93日目】 ¥550(再診・検査)

    ここまで来ると、特別な変化を感じることもなく検査の日を迎えました、
    • 聴力検査(再び、聴力検査と耳の中の反響を確認する検査)
    • 診察
    検査結果も、大きな変化もなく、ここで通院と処方がおわりになります。
    低音域は通常レベル・中音域は通常の半分。高音域はそれより若干下という結果になりましたが、発症時に比べればまずまずの回復です。
    あとは、残った耳鳴りともうまく付き合っていければ、そえれほど生活に支障はないはず!

    ここまでの総額、21176円

    治療が遅れれば遅れるほど、治る可能性が低くなる「突発性難聴」
    おかしいなと思ったら、速やかに受診するようにしましょう。そして、ネットの情報より、まずは医師の診断。とくに健康に関わるときには特に大切です。

    【一年半経過して】

    突発性難聴を発症して一年半が経過しました。
    お店の中や街の中など、音の多いところでは、左側の人との会話で支障はありますが、耳鳴りにも慣れ「まぁまぁこんなものかな」という感じです。

    仕事で使うヘッドセットは、片耳タイプに変えたりと、工夫をすれば普通に生活することができるので、もし突発性難聴になって、完全に回復しなかったとしても、大丈夫です。

    前向きにやっていきましょう。