公開日:11/02/2021
    シェア:

    【11/2~11/6頃】七十二候:楓蔦黄 (もみじつたきばむ)

     

      

    期間:11/2~11/6頃
    二十四節気:霜降(そうこう)

    今年もあと2ヶ月となりました。街の木々も赤や黄色に色づき始め、温かい飲み物や食べ物が恋しい季節の到来です。

    さて「コウヨウを見に行く」なんて言いますが、文字を見ると「紅(あか)い葉」と書きます。楓(かえで)や紅葉(もみじ)は文字通り紅くなるので「紅葉(こうよう)」ですが、銀杏(いちょう)など黄色く色づく葉っぱも紅葉(こうよう)と思っていませんか?

    じつは、紅葉(こうよう)のほかに黄葉(こうよう)という言葉もあります。読み方は一緒ですが文字が違うんですね。

    楓蔦黄 (もみじつたきばむ)の手仕事

    11月になると香りのよい”あの果実”がお目見えします。そう「ゆず」です。砂糖漬けにしてもよし。お風呂にいれてもよしの万能果実。今回はそんなゆずを使った「柚子味噌」の作り方を紹介します。

    柚子味噌作り方

    材料
     ゆず…3~4コ 味噌…400㌘ 砂糖…400㌘ みりん…大さじ4
    1. ゆずを洗って乾燥させておく
      まずはゆずを皮ごとよく洗って乾かしておきます’(水分が残っていると長期保存にむかなくなるので…)
    2. ゆずの皮をすりおろす
      怪我に注意してつづの皮をすりおろしておきましょう。また、そのうち1個分は果汁もつかうので、絞っておきます。
    3. 味噌と砂糖を鍋の中で混ぜる
      軽く混ぜ合わせるだけでOKです。
    4. 弱火で5~6分混ぜる
      焦げないようにゆっくり混ぜながら弱火にかけましょう。この時点でお味噌の香りがおいしそうです。
    5. みりんを鍋にいれる
      ここで弱火のまま10分くらい煮詰めます。ここで程よい固さにしていきましょう。
    6. 火を止めてゆずの皮と果汁を入れて混ぜ合わせる
      火をつけたままだと香りが飛んでしまいます。ゆずをいれるときには火を止めるのを忘れないようにしましょう。
    7. 冷めらた容器にいれて冷蔵庫保管
      長期保存ができるので、おでんなどにものせてお使いください。

    余ったゆず果肉はジャムにする
    余ったゆずの果肉は、果肉1の重さに対して1/2の砂糖と少量の水でジャムにしてしまいましょう。
    作り方は簡単。まずは、ゆずの種を取り出し、薄皮ごと少量の水をミキサーに入れて「ゆずジュース」にします。次に「ゆずジュース」と1/3の量の砂糖、お茶パックに入れた種を鍋に入れて弱火にかけます。(種を入れるのは、固まる成分であるペクチンを柚子から抽出するためです)沸騰して5分くらい経ったら種だけ取り出してしまいましょう。そしたら、残りの砂糖をいれて煮詰め程よい固さになったら完成です。(ちょっとゆるめでもOK)。
    パンに塗ったりヨーグルトに入れてお愉しみください。

    コラム:日本人はいつから紅葉を楽しむようになったのか?

    紅葉・黄葉を楽しむ文化の始まりは平安時代までさかのぼり、百人一首の中にも登場します。例えば―

    奥山に 紅葉踏みわけ鳴く鹿の
    声きく時ぞ 秋は悲しき

    人里離れた山の奥で、積もった紅葉を踏み分けながら、鹿の鳴き声を聞いていると「秋は悲しいものだと」感じる

    「春は出会いの季節。夏は思い出を作る季節。秋は別れの季節」と高校の数学の先生が言っていましたが、なぜか秋は少しさみしい雰囲気を感じます。これも平安時代から受け継がれているのかもしれませんね。

    ちなみに、秋になると、雄の鹿は雌の鹿を想って鳴くとされていました。

    七十二候(しちじゅうにこう)とは?


    一年を72の季節に分けたものを七十二候(しちじゅうにこう)といいます。もともとは中国から伝わったものと言われています。
    約5日ほどで移り変わり、それぞれの呼び方には季節の特徴や動植物の様子が表されています。
    四季を感じにくくなっているように感じる昨今―。
    七十二候を読みながら四季を感じてみるのはいかがでしょうか。